KINGのタマゴのその後を追跡!

WEB制作会社も経営するオールラウンド落語家 立川こしら、かく語りき!

「KINGのタマゴ」の第1期エントリーで、圧倒的な投票数で1位に輝いた
「ガンダム落語」を生み出した落語家・立川こしら。
現在、月~金曜日午前6時30分からラジオ日本で「立川こしらのガッテン!こしらじお」に出演し、
関東圏の朝の顔として活躍中の彼にインタビューを敢行!
落語家になったきっかけは?
ガンダム落語とは?
落語家としての活動が伺えるのかと思いきや、彼の活動は多種のジャンルにまで広がっていた!

「ガンダム落語とは?」
ちゃきちゃきの江戸っ子がジオン兵に!
蕎麦などの小物がモビルスーツに!
江戸時代などを舞台とした古典落語と、
大人気アニメ『機動戦士ガンダム』を融合させた新感覚の落語のことである。

KINGのタマゴに掲載されたことで、周りの反応はいかがでしたか?

「『何であんなところに載ってるの?』って。だって他に紹介されてる方々はレーサーとかすごいじゃないですか。その中で、ボクだけ意味わかんないじゃないですか(笑)。不思議がられましたね」

そもそも落語家になろうと思ったきっかけはなんですか?

「落語が好きで入門したわけじゃない(笑)。20歳の時にバンドをやってたんですよ。でも、デビューするには競争率が高そうだなと思って、違うことをしようと。それで芝居を経て、お笑いにたどり着いたんです。コンビを組んでコントとかしてたんですけど相方が辞めちゃった。その時、教えてくれていた先生に『独りでやるなら落語っていうのがあるぞ』って言われて入門したんです。だから、入門した時、自分の師匠が誰かわからなかったんですよ。それまで落語も聴いたことなかったし(笑)。だから、入門した時に同期に言われましたからね。『お前が最初に辞める。お前が一番最初に辞める』って。でも結局、同期で入った中でボクしか残らなかったんですけどね。不思議なモンです」

では、ガンダム落語を始めたきっかけは?

「元兄弟子の立川志加吾(元 雷門獅籠)とはお互いにガンダムが好きで、話が盛り上がったんです。それで『じゃあ、ガンダムを題材にした落語会をやってみよう!』と言って、ネタを1本づつ作ってやってみた。それがきっかけでしたね。」

ガンダム落語を公演した反響はいかがでしたか?

「落語が古典芸能であるように、ガンダムもアニメ界では古典。古典と古典の融合だから外すわけがない!! ガンダムが好きな若い人にはウケました。でも、落語好きな人からは『落語にガンダムを合わせるとは何たることだ!』という批判がありました。落語好きな人とガンダム好きな人はかぶらないんですよね、お客さんとして。批判の声もありますが、僕は古典落語を保守的に捉えていません。僕にとって落語は自分をアピールするためのツールなんです。僕に興味を持ってくれるんであれば、落語だろうとアニメだろうとラジオだろうと何でもかまわないんですよ」

落語以外にも、ご自身をアピールするツールはあるんですか?

「映像編集やWEB制作ですね。知り合いからパソコンと映像編集するソフトもらってたのがきっかけで、映像コンテストで優勝したり、WEB制作会社を立ち上げました。一番大きかった映像コンテストの賞は、ニコール・キッドマンが主演した映画のCMコンテストです」

落語家にして社長とはすごいマルチプレイヤーですね!

「『そのままだと器用貧乏で終わるよ』と、よく言われます(笑)。それもいいかなって。会社の社長といってもすごい小さい会社ですよ。事務所も3畳半しかないし! あと大工仕事も好きなんで、1階建ての小さな事務所に大きなテーブルみたいなのをでーんと作って擬似2階建てに分けたんですよ。それがきっかけで内装工事なんかをたまに頼まれたりするんですけどね。『ここは引き戸だから、扉にしたい』とか」

落語家さんって落語以外にも幅広く活動するものなんですか?

「ほとんどないですね。皆さんメインは落語。生活の100%が落語みたいな。弟弟子の立川志ら乃が、講談社の週刊モーニングで「もち研」という連載コラムをやったりしてますけど。みんな手を出そうとしない。基本的には保守的なんです。

立川こしらの今後の目標は?

「もっと活動の幅を広げたいですね。自分がまだ知らないことで、楽しいことっていっぱいあるはずじゃないですか! それを落語家でありながら、どこまでできるか。『落語家にしてWEB制作会社の社長』みたいに、『落語家にして××』という『××』の分野をもっともっと増やしていきたいです。目標は世界一の器用貧乏!!」

立川こしら経営会社・第プロ
http://daipuro.com