RSS RSS Feed

RSSで最新情報をGET!!

RSS対応ブラウザ、RSSリーダーなどの専用ソフトを使うと、掲載記事の更新情報を簡単にGETできます。
※このRSSはXML2.0に対応しております。

2006年11月

11月13日

お片づけって、大変なんです。
ぼくの当面の目標はレゴブロックを所定のBOXにしまうっていうことなんですが、
お片づけしようとすると、ついひらめいちゃうのです。
「これとこれ、合わせたらスゴイのできるかも……」
そうなると、もう自分を止められないのです。
そんなこんなで今日はお片づけのお話。

生まれたての赤たんが小生意気なチューボーになっちゃうくらいながーい期間。
15年。
そうなのです。ショット・バーが開店してから改装するまで、
ほっときにほっとかれたアカズの間があったのです。
もともとは、宴会用のお座敷だったお部屋が
「ちょっとここに置いておこっか」から始まり、
いつのまにかおクツを履かないと入れない物置となり、
挙句の果てにはマスクをしないと危険な廃墟へ。嫌われ松子ばりの転落。
パパくんたちの改装工事の最初の難関は
大工ちゃんが現場入りするまでに、10枚の畳のお顔をこんにちはさせること。

『壊してしまぁうのは、一瞬で出来るからぁ
大切に生きてと彼女は泣ぁいたぁぁぁ……』
と歌ったのはレベッカのNOKKOたんですが。
パパくんたちのお片づけ戦争は、そう。
毎日このフレーズをお経のように唱える
「モノが捨てられない」世代代表、戦前生まれのジジくんとの戦いだったのです。
「マスター(ジジくんのことです)、この製図台どうしますか?」
「あぁ、取っておいてくれ」
「じゃあマスター、こっちの大工道具は?」
「あぁ、それも捨てないで」
「……、じゃあこのフロンターレ(地元サッカーチームです。ジジはフーリガン)のポスターは?」
「今度の店に飾るか?」
パパくんの顔が段々と青ざめてくるのです。

「3年使わなかったものは、どんなものでも見ずに捨てる」
これがお片づけの真髄らしいのです。
おムコさん、ここで小さなレジスタンス。
「マスター。新しい店にはこれは必要ありません。置く場所がないので、処分しましょう。」
「処分してください」ではなく「処分しましょう」これが肝心。
“僕も本当はとっておきたいけど、新しいお店のために、一緒に耐えましょう”的な
ニュアンスを込めるのです!
と言ってもそう簡単には伝わるはずもなく、
閉店後から大工ちゃん現場入りまでの10日間は
世代間の価値観のズレと、一向に片付かない荷物と、溜まる一方の疲れと、
廃墟から放出される謎の細菌(ハウスダスト)との戦いだったのです……

それでも、まぁ劇的ビフォーアフター(前編)なのです



カテゴリー:日本男子の飲み屋  

11月9日


11月に入って、売り上げも下降気味。
みんな、少し焦ってる?
ぼくに言わせれば、今までがマグレ警部です。
大体あえて入りにくい店構えにしたんでしょうがっ?
そんなこんなで今日は内装のお話。

ちまたには『店舗やさん』と呼ばれる内装屋さんがいて、
その名のとおり、店舗の設計や施工を専門としている業者さんなのです。
オマカセすれば、ほぼ問題なく工期どおりに仕事をしてくれるのです。
いろんなノウハウを持っているので、例えば調理場で使う什器なんかの業者も紹介してくれたり。
いたれりつくせりなのです。
ただ……お値段は張るのです。だからオマカセできない。
さらに、ややこしいのが
オカミのうーたんは元々建築の仕事をしていたり、
ぼくのジジくんはその昔土木会社で現場監督をしていたり、
なんだかセミプロ(みたいな)素人がいるばっかりに
「店舗屋のいいようにはさせないぜっ」的な気合みなぎる打ち合わせ。
内装屋さんが出してくる図案をことごとく突っ返し、
最終的に決まった外観が一面の白壁に横に長い木の看板。
そこに「おゝばん」の文字。

興味のある方、こんな感じです……
http://www.suntory.co.jp/gourmet/bar-navi/shop/0445893827/index.html

内装の打ち合わせというと
お店対設計士さん、という図式が順当なのです。
ただ、アムロ。敵はジオンだけではないのです。
おゝばん連邦の中にも
「もう俺の出る幕じゃない」と言いながらも自分の案が却下されると拗ねるオーナー(ジジくん)や
納得できないと一歩も前に進めない職人マインドの板長や
「もう私、あの設計士とは話しないからっ」と半ギレ状態のオカミ etc.
どうやって話をまとめていったらヨイのやら? だったのです。

ありきたりの居酒屋さんにはしたくない。
以前の店にちょっと手を加えただけとも思われたくない。
だけど……お金はない。
8月19日にショット・バーohbanを閉店して、
10月16日のおゝばん開店までの2ヵ月間、
それはまさに戦争だったのです。

複雑すぎる現状。とりあえず、全部白く塗って振り出しに戻したい……外観のみならず。


カテゴリー:日本男子の飲み屋  

11月6日


18時。ある日の調理場。
「組長。大変です。黒猫組から例のブツが届きませんっ!」
「ななな、なんやとー! 今日は大事な取引があるんや! 黒猫組に鉄砲玉やらんかいっ!!」
組長、いや板長! 出刃持ちながら携帯はコワイのです。
そう、届くはずのお魚が届かない! のです。
某運送会社は、ひたすら謝るばかり……
しかし、なぜ埼玉に? まさか鯖が勝手に自由への逃走?
鯖 Gonna Go My Way?

おゝばんのウリは産直のお野菜やお魚たち。
野菜はパパの実家近く、八甲田の高霊地……いや高冷地野菜。
お魚は三浦半島で漁師をしている陽ちゃんの釣り魚。
その他にも、板長の親戚ちゃんの住む新潟からのお米など。
金なしパパたちの、使えるコネは総動員させて
なんとか手に入れた貴重な食材たちなのです。
特に、三浦のお魚なんかは
築地経由だと、とてもじゃないけど買えないのです。
というより、my home town川崎のキャラクターに合うお値段で提供できないのです。
「産直って素敵」って思ったでしょ?
キレイな薔薇にはトゲがあり、
美味しい話には裏があるのですよ!
まずは、一本気で、商売っ気のない農家さんや漁師さんとの信頼関係。
そりゃもう「娘さんを僕に下さい!」と頑固親父に日参するようなものなのです。
「お願いします」って頼んだものが届かないとか、は笑って済ませる余裕が必要なのです。

ただ、今回は
明らかに運送会社の誤配送なので、
こりゃーきっちりオトシマエつけてもらわんと! なのですが、
交渉しても「原価プラス送料」しか弁償できないとのこと。
商売はミズモノ。
アクシデントはチャメシゴト。店長、ドンマイ。
パパたちよりも、
その日にしか食べられないお刺身になるはずだった鯖くんのほうが
かわいそうなのです……

小さいお店は、独自のカラーを出す必要があるのです。
産直は確かに魅力的な表現方法なのです。
ただそれに頼りすぎると、送料とか流通とかいろんなワナが。
……リスキーなのです。
産直は、お店の広告手段くらいに考えて
実質的な利益は安定供給の素材に任せるのが一番なのです。

I 罠 be with U。



カテゴリー:日本男子の飲み屋  

11月5日

hey, brother! what’s up?
俺は川崎生まれ、童謡育ち!のMCかずはだYO。
……。
ぼくのテンション若干高めなのは、
お店が3連休で、自分のおうちのお布団でお休みすることができたからなのです。
おゝばんは日曜祝日お休みなので、
4日の土曜は思い切ってお休み。(仕入れの都合上)
それぞれ溜まったお仕事をサクサクするのです。
その代わり、11月23日(勤労感謝の日)はお仕事。
これできっちり月間営業日数(24日)クリア。
まだまだ勤労に感謝されるラインには達していないのです!

お休み中、パパはお店の開店に使った山のような領収書を整理。
やっぱり、予定より相当あんよが出ている様子なのです。
それもそのはず。
元々、パパたちは銀行くんから1500万円を借りて
1200万円→改装やその他モロモロお買い物にかかるお金
300万円→経常資金(無職期間のパパたちのお手当てなど) 
にするつもりでいたのです。
しかし、銀行くんはそんなにあまーーーくない!
『ショット・バー時代の営業実績から考えましても、
ご融資できる限度は1200万円ですね』
“現金が消える魔球”を投げられてしまったのです!
しかも、内装見積もりなどほぼ決定の段階です。どSです。
何でもオシオシのマキマキでやっていたパパくんの責任です。はい。
銀行くんからの正式回答→内装見積もり決定 にならないと。

こうして、
パパたちは当初の予算より300万円少ない金額で
工事着工と相成りましたのです。
予算表とにらめっこで、
これは消せる、消せない、消せる、消せない……お花占い状態のパパくん。
借りるお金が少ないのに越したことはありませんが、
中途半端な改装をしても、結局お金は無駄になるのです。
最小の費用で最大の効果を!なのです。
これから、内装のおじちゃんや、おじいちゃんや、まーちゃんやうーたんとの
実録・予算盗り合戦が始まりましたのです!

深夜2時の攻防。



カテゴリー:日本男子の飲み屋  

11月1日

ども。
お店を開店して半月なのです。
開店祝いで駆けつけた人も落ち着き、
そろそろ静かな時間が増えてきてしまったのです。
さあさあ、これからが本当の戦いなのです!

近況報告はまた詳しくするとして、
今日は妄想ファイル『事業計画書』を
パパたちがどんな風に作ったかお話するのです。

おじいちゃんがやっていたショット・バーは
お世辞にも“行列が出来るショット・バー“ではなかったわけで。
それでも根強い常連ちゃんに支えられていたお店だったわけで。
そこで、ショット・バー時代の平均客数を割り出し、
そこに、新しいお店の想定客単価をかけて、
一日の売り上げ予想を立てるのです。

例えば……
ミニマム:月曜日や雨の日など閑古鳥カァカァの日
予想来店客数15人×想定(理想)客単価5000円=7万五千円
マックス:週末や12月の痛快ウキウキムードの時
予想来店客数35人×想定(理想)客単価5000円=17万五千円

ミニマム金額×一ヵ月の営業日数(24日)をHow much?して
仕入れや人件費などモロモロ経費を差し引いて
月々おいくら万円返済して
お店の利益もこのくらい出来て……と、スピリチュアルな世界を数字で演出するのです。
考えてみたら、守護レイちゃんより信じ難いモノなのです……

あんまり突飛な数字では、
電卓カタカタ言わしたろかー!が口癖の銀行くんには通用しないのです。
ですから、新規で事業を興す場合は1000万以上の借り入れは
ナカナカ難しいのであります!
思い返せば、借り入れ金額の決定、銀行くんとの仁義なき書類突っ返され戦争も
大変だったのです……ねえ、パパくん。

でも、それは、また、別の、お話。
今宵はここまでにいたしトウございます!

銀行くんったら、心配性なんだから……



カテゴリー:日本男子の飲み屋  
ページトップへ戻る