『めちゃ×2イケてるッ!』の総監督・片岡飛鳥は寝ない。とにかく寝ない。 「?岡村隆史オファー・シリーズ?なんてやってたら、少なくとも20日間は会社に寝泊まりしますね。で、夢中になって編集してたら、24時間過ぎてたみたいな。
スタートから11年を過ぎてなお、高視聴率を叩き出す『めちゃイケ』。しかし、四六時中、会社に籠って仕事のことばかり考えている片岡に、なぜ外の世界の空気=視聴者が求めているものがわかるのだろうか。
もともと片岡は『オレたちひょうきん族』に憧れて88年にフジテレビ入社。以来、禁欲的とも言えるほど、お笑いの道をひたすらに追求し続けている。そんな彼が考える、理想の笑いとは。
『ナインティナインのオールナイトニッポン』で初代ディレクターを務めた神田比呂志は、実は『松任谷由実のオールナイトニッポン』を担当したいと思っていた。 「それまでは昼の番組を担当してたんですけど、入社して3、4年経った時に、夜もやることになったんですね。
この4月で15年目を迎えた『ナイナイのオールナイトニッポン』で、神田は10年にわたりディレクターを務めてきた。にもかかわらず、「オールナイトニッポンの思い出は?」と聞くと、彼は「ありません」ときっぱり断言する。
現在はラジオの仕事を離れ、フジテレビでイベントのプロデュースなどを手掛ける神田だが、「こんなに楽しいメディアはないと思いますよ」と言って、ラジオの魅力を嬉しそうに話してくれた。
門間雄介●文 江森康之●写真