加賀美 早紀のポエトリーディング

ポエトリーディングって?

いつもクール、というか冷めている、というか、常に“ツン”の加賀美早紀が夜な夜な創作している詩の数々。オフモードですっぴんの彼女が紡ぐ、萌え要素満載(!?)のプライベート劇場。
01.30 .2008

Poem 017

君のことで頭がいっぱい
心の蛇口が錆び付いて
動かすことも出来ないよ
僕がこれほど想っていること
君は気付いてないよね?
思い出が増える分だけ
悲しくなるから
間に合ううちに
無くしちゃおう
ずっと見てた後ろ姿
大きな背中が優しくて
触れたくなったりしたんだよ
もしあのとき抱きついていたなら
君はどうしてたのかな
優しく笑って
どうしたの?と聞いてくれたりしたのかな
今になればただ胸が苦しくて
出会わなければ良かったとさえ思っているよ
いずれ口も聞けなくなるだろうし
目を合わすことさえ許されなくなる
きっと君の未来も変えてしまう
ねぇ
僕の小さい頃の話をしたよね
“どうせ一人になるのなら
最初から愛されるあたたかさを知らずにいたい”
これ今でも変わらないんだ
だって余計寂しくなるだけだから
大好きだという気持ちをガマンして
興味は無いとすりかえてきた
君までボロボロにしたくないから
ホントの大好きガマンするね
一時だけの愛はもう嫌だ
早く君を忘れられますように

01.23 .2008

Poem 016

何もしなくていいの
傍にいてくれればいいの
一緒になれなくてもいいの
僕から離れないでくれればいい
僕の知る街で
今日も笑えてればいいの
同じ時間をイキテイルだけでいいの
だから知らない街には
イカナイデほしいの

01.16 .2008

Poem 015

風が冷たくなってきた。
薄い色の風がすり抜ける
いつも込んでる電車が
少し嬉しい
朝同じ車両に乗ってるあの人も
冬支度になってきた
学生時代と変わらない
決まった電車に乗る毎日
知らない人達と
同じ電車で待ち合わせ
くだらない一日が
今日も素敵な日に変わる

01.09 .2008

Poem 014

君となら手を取り合えると思っていた
ずっと目で追ってきて
手を取る前に消えてしまった
今まで夢を見てきたかのように一瞬で
大人になってから出会っていれば
こんなことにはならなかっただろう
傷つくことを恐れ意地張って
素直にならないでいたね
初めからムリだったのかな
幼すぎたね
知っていたけど わかっていたけど
君とならやっていけるんじゃないかと思って
一歩踏み出したばかりだったのに
あっけなく終わってしまった
運命だって言ってくれたのに
強くなるからって言ってくれたのに
しょうがないか
初めてで探りあって
何より似すぎた
一人で考えてしまうところ
感情を出さないところ
怖がりなところ
勇気がないところ
全部似すぎた
留守録押された音だけが
ずっと耳に残ってる
希望の光も消えてしまった
長い想いもたった一瞬で消えてしまうの
会いたい
会いたい
君からの連絡
来ると信じて待っていてもいいですか
もうダメなら嫌いになったと目を見て言って
そしたら僕はちゃんと忘れるから

プロフィール

加賀美 早紀(かがみ さき)

1985年2月26日生まれ。
千葉県出身。A型。女優・モデルとして活躍中の23歳。

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