加賀美 早紀のポエトリーディング

ポエトリーディングって?

いつもクール、というか冷めている、というか、常に“ツン”の加賀美早紀が夜な夜な創作している詩の数々。オフモードですっぴんの彼女が紡ぐ、萌え要素満載(!?)のプライベート劇場。
10.31 .2007

Poem 005

隣の家に遊びに行っても
気を付けてねと見送ってくれる
ヒザすりむいて帰って来たなら
キレイに洗った手で消毒してくれる
気がつけばいつだって家にいてくれた
どんなに帰りが遅くても
何も聞かずにおかえりなさいと微笑んでくれた
これが無償の愛なのか
愛情を知らない僕にくれた
最大のプレゼント
君は怖くない
心から思う
もう何処へも行かないよ

10.24 .2007

Poem 004

空が見える大きな窓がある部屋に寝転んでみた。
雨が降りそうで降らない空をボーっと見ていた。
下にある黒い雲が足早に通り過ぎて行き、青いはずの空がゴキゲン斜めで一面真っ白にされている。
ずーっと見ていたら、私の周りを雲が回っているかのような錯覚を起こし、なんだか私が地球になった気分がした。

何もしなくても進んでいる。何もしなくても進んでいってしまう。

今日が終わるのもあっとゆーま。明日が終わるのもあっとゆーま。

んー…

明日があるとすれば、ね。
楽しい事とか、なんでもいいから、自分の足跡残していきたい
…なんて、思ってしまった。笑

10.17 .2007

Poem 003

朝貰ったプレゼント
白とピンク色の花柄のゴム
ランドセルにいる用途不明な君の分身
僕は隠れ場所の自転車置場
近くで咲く木苺を摘みに行く
毎日同じ場所にいる野良猫の後を追いかけ
人の気配がしてはすぐ戻る
沈んでいく太陽を横目で見ながら
灯りのないトタン屋根の自転車置場
不安にかられた僕は家の前
何処かへ行く事も無く
ただ消えないように丸くなる
足音が聞こえる度
平気な顔して鍵を出すフリ
僕の後ろを通り過ぎてく人の気配に
何度鼓動を速めただろう
空気に乗って伝わる夕飯の匂い
お風呂からの響く声
幸せそうな音が聞こえる
暖かい部屋
リボンの付いた箱に
おめでとうと書かれたケーキがあって
12本のカラフルなローソク
火を吹き消し
みんなとクラッカーを鳴らすんだ
大丈夫
今日は僕の誕生日
そんな事を期待しながら
朝を向えた

10.11 .2007

Poem 002

大好きだから嫌いと言った
恋人になれないのなら
期待させても辛いだけ

早く忘れられるように

大好きだから嫌いと言った
嘘をついては後悔ばかり
胸がズキズキ音がする

早く忘れられるように

友達から貰ったプリクラ
隣でクールな顔したあなたがいた
全て捨てた思い出は間接的に増えていく

どうしたって忘れられない
君のこの顔
君の番号
特別な着信音
今も消せずに残ってる

異例ではあるけど
僕はまた嘘をついた

10.02 .2007

Poem 001

いや、別に用なんてないよ

ただ、声が聞きたくてさ

今があたりまえだと思ってたって

何か笑っちゃうよ

ボタン押すのドキドキするよ

朝起きて仕事に出かけて

何て事ない毎日がこんなにワクワクするのは

いつだって君の事考えてるから

今日も「ただいま。」

君に1番に伝えるね。

プロフィール

加賀美 早紀(かがみ さき)

1985年2月26日生まれ。
千葉県出身。A型。女優・モデルとして活躍中の23歳。

ページトップへ戻る