佐藤優 vs 河合洋一郎

校了でごった返すキング編集部。 『野蛮人のデーブルマナー』の執筆者、起訴休職外務省職員 佐藤優氏と、『グレートゲーム』の執筆者、国際ジャーナリスト河合洋一郎氏が、遭遇した。ゲラを持って、あっちだこっちだと走り回る編集担当を横目に、編集部のソファーで二人は、安倍新政権を巡る、外交方針で語り合い始めた。この対談を逃す手はない。二人に近づき話を聞いてみた。


『対中国日中友好は終わった』

――安倍新政権の外交方針、どーするのがいいですか? まず中国はどうします?

佐藤 まず、靖国問題は、日中の外交問題から遠ざける。そうしてから、今後は実務的な関係を構築して、利益の出るところはやる。モデルとしては、英国とアイルランドだね。両国人の間で恋愛、結婚などの家族関係、ビジネス関係は上手く行っている。でも、国家関係となったときは、火事になる。だから、区別するわけ。あのふたつの国の関係はわれわれの参考になる。

河合 ちょっと気になるのは、連邦議会での政府要人の証言を見てみると、アメリカの中国に対する態度が少し変わりつつある感じがするのね。だから、もう少し中国との手打ちはガマンしてもよかった気がする。もう首脳会談やっちゃったけどね。本当なら、安倍首相は、すぐに靖国神社に行ってA級戦犯たちに首相就任の報告に行くべきである、と思ってたんだけど(笑)。

佐藤 いや、ケンカは小泉の時に十二分にやったよ。ケンカの後には必ず手打ちになる。それに中国と友好国にならなくたっていいんですよ。実際、安倍首相は中国に対して、あなたがたと仲良くするつもりはないけど、お互いの利益になるところでは一緒にやっていきましょう、と今後の日中関係のあり方をはっきり示すべきだね。

河合 あれこれ余計なことは考えずに実務レベルでやっていきましょう、と。

佐藤 そう。だから、安倍首相はさ、岸信介の孫、というイメージを中国に対してもっと押し出すべきだね。
「戦争中、私の祖父は中国東北部、当時、満州国と呼ばれていたところでやりたい放題やりました。そして、祖父たちが満州国建設で得たノウハウが、戦後日本の高度成長の基盤になりました」とか言えばいい(笑)。

河合 面白い(笑)。仲良くしない、という明確なメッセージだな。

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