“社長がいちばん働きマン”とは?

週刊モーニングの人気連載で連続ドラマにもなっている『働きマン』から、「週刊JIDAI」編集部の女性編集者・松方弘子がKINGに出張取材を敢行!
狙うは、KINGに登場する各界の社長さんたち!
“男スイッチ”が入った松方弘子はどんなネタを掴んでくるのか!?

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取材・文 / 方南ぐみ
撮影   / タネイチ

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助けがほしい人に手を差し伸べる
善意のつながりで「世界平和」を目指す

社名の「OK Wave」は「教えて・答える」の頭文字をとったものである。単純明快なこの名前には、兼元氏のこれまでの人生が凝縮されていると言ってもいい。平凡とは真逆のあまりに波乱万丈な道のりは、ここにたどりつくための必然だったのかもしれない。 「子供の頃、凄絶ないじめにあったときも、病気で何年もベッドにくくりつけられたときも、なぜいじめられるのか、なぜ病気になったのか、答えの出ない疑問だらけで、とにかく誰かに答えを出してほしかった。つきつめれば、そんな思いがこのビジネスのきっかけなのかもしれません」


在日韓国人三世(現在は帰化)である兼元氏は小・中学と、本人の言葉を借りれば『えげつないいじめ』に遭いながら、全身の筋肉が弛緩していく難病にかかり車椅子生活を余儀なくされる。まさに不幸のダブルパンチだ。
「何度も『死にたい』と思いましたよ。でも、体が動かないから自分の意思で死ぬこともできない。リハビリでは、必死に体を動かそうとしている私に『頑張れ!』って先生は言うけど、頑張って動くくらいならとっくにやってるよ!って(笑)。でも、この経験が精神力をかなり強くしたことだけは確かです。どんなことだって、この頃の経験に比べればたいしたことじゃない」


エリートデザイナーからすべてを失い
ホームレスへ転落

リハビリの甲斐あってか、徐々に体は良くなり芸大へ入学。卒業後は有名なデザイン会社「GK京都」へ入社し、人生前半の不幸をチャラにするかのようなエリートコースに乗ったのだ。そこで何の因果か、医療機器のデザインを担当することになる。
「入院中にはさんざん世話になった呼吸器や体温計、そんな機器を手掛けているうちに、自分のデザインで誰かを助けたい、自分が弱者だったからこそ弱い人を助けることができるのでは? これは俺の使命なんだ! と思うようになったんです」


《プロフィール》

かねもと・かねとう
1966年、名古屋市生まれ。
愛知県県立芸術大学卒業後、京都のデザイン会社で医療機器のデザインプロダクトに関わる。
東京でホームレス生活をしながらウェブデザインの仕事に携わる中、Q&Aサイトを思い付き1999年、オーケーウェブを設立。
(2006年オウケイウェイブに商号変更)





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